一発試験

自動車免許

このページでは一発試験についてを解説していきます。(内容は2022年2月現在のものとなっています)

「一発試験」とは、免許を取得する際に直接試験場に行って試験を受ける事の通称を言います。「一発免許」と呼ぶ場合もありますが同じ意味と考えてもらって結構ですが当サイトでは「一発試験」と呼ばせていただきます。

受けることができる試験場は「自分の現住所がある都道府県の試験場」となります。

自動車の免許を取得する際に多くの方は自動車学校に通う事を選択しますが、自分の運転に自信がある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


免許取得までの流れについて

免許取得までの流れは下記の通りとなります。この流れは何も免許を持っていないという前提です。

  1. 仮免学科試験→仮免技能試験→仮免許証交付
  2. 隣に経験者を乗せて路上練習
  3. 本免学科試験→本免技能試験→取得時講習→免許証交付

仮免許証を既に持っている方は2から始めてもらって結構です。

路上練習は本免学科試験を受ける前に10時間程の練習時間が必要です。仮免許証を交付してもらった時に「路上練習申告書」をもらえるはずですので、練習内容を記入してください。

その後に本免許試験を受けて合格を目指してください。

スムーズに進めば早めに免許を取得することも可能です。

ただし、試験に合格しなかったり試験の受けれる日時や取得時講習の予約によっては免許証の取得が遅くなる場合もありますのでご注意ください。

料金について

警視庁のホームページを見ると試験料は

  • 普通仮免許が5,500円(受験料2,900円、試験車使用料1,450円、仮免許証交付料1,150円)
  • 普通免許が5,400円(受験料2,550円、試験車使用料800円、免許証交付料2,050円)

となっています。

この他にも取得時講習を受ける必要があり、受講料が15,400円となっています。

教習所の料金が約30万円もかかることに比べたらかなり安くなる済ませられることがわかります。

路上練習をするための規定

路上練習するには下記の条件があります。

仮免許証を携帯すること

運転する際には仮免許証を必ず携帯しなければなりません。

車両に仮免許練習標識をつけること

車両の前後には「仮免許練習標識」を付けなければなりません。標識は、白地(横30cm以上、縦17cm以上)に黒文字で「仮免許練習中」と記入し、車両の前後の見やすい位置(地上0.4m以上、1.2m以下)にしっかり付けます。

有資格者が同乗し、指導を受けながら運転すること

指導者は免許経験が必要で誰でもいいと言う事はないのでご注意ください。

  1. 指定自動車教習所の教習指導員
  2. その自動車を運転できる第一種免許を3年以上受けている人
  3. その自動車を運転できる第二種免許を受けている人

試験の難易度について

私は普通車と普通二輪車は自動車教習所を卒業しましたが、中型、大型、二種、大型二輪は一発試験を受けて全て一回で合格しています。

自慢に聞こえてしまったら申し訳ありませんが、私のような教習所で指導員を本職としている人間は一発試験を受ける前に休日を返上して教習所内で先輩達からかなりハードな練習をさせてもらってから挑んでいるのであまり参考になりません…。

なので、取得時講習に来た人と話した時に聞いた話を元に解説していきたいと思います。

学科試験

仮免許学科試験は50問の正誤式(○×式)で一問2点となり、100点満点中90点以上で合格となります。

本免許学科試験は90問の正誤式と5問のイラスト問題で、正誤式は1問1点、イララスト問題は1問2点となり、100点満点中90点以上で合格となります。

学科試験についてはは時間をかけて勉強しないと点数はなかなか取れないと思います。特に免許経験がある人は先入観や経験から自分のルールみたいなものができていることがあるので、実際の道路交通法のルールとは違っている可能性があるからです。

しかし、問題集を買うことが出来ますし、ネット上でも学習することができるので、ポイントを押さえて勉強をすれば難しくはないと思います。

注意点としては問題文を最後まで確実に読むようにしましょう。文章の最後で意味が変わる問題がよく出題されます。

また、イラスト問題は自分が運転者の気持ちになって考えるので正誤式とは着眼点が少し違います。少し勉強しておけば難しくはないのですが、全く勉強せずに受けると間違えてしまう可能性があるのでご注意ください。

技能試験

大変なのは技能試験の方です。特に仮免許試験の方が合格率が低いようで、人によっては10回受けても合格しないので「自分は合格させてもらうことができないのでは…?」と考えた人もいるようです。ちなみにその人は大型免許を持っていた経験がある方です。

いろんな人に聞いても一回で合格したという話は聞きませんでした。

しかし、多くはないですが私が働いている教習所でも取得時講習を受けに来る方はいますので「絶対に受からないという事はない」と思います。

ですので何回落ちても諦めずにチャレンジし続けましょう!

まず試験を受ける前に試験場で練習をすると思いますが、コースを走る上での注意点などを細かく同乗してくれた試験官の方に聞くようにしましょう。

コースごとによって細かいルールがあるかもしれません。コース内のローカルルールはどこの自動車教習所にもありますし、試験場にも必ずあります。一般受験者では知らなくって試験官しか知らないような情報を聞くことができたらラッキーです。

すごく丁寧な運転をすることは大切ですが、加減速のメリハリは意識しましょう。

ミスを恐るあまり加減速があまりない運転だと試験官からしたら「運転に自信がないのでは?」と思われてしまいます。

また、確認の際に目視や巻き込み確認を行いますが、首を振る動作一つをとっても見てるか見てないかわからないような確認をしていると全て確認していないと判断されやすいです。

教習所の検定でも微妙な確認はやってないものとして減点するので試験場も同じはずです。

コースについては必ず暗記してください。試験官に聞けばコースは教えてくれますが準備不足と思われるので印象はあまり良くないです。

また、試験の際には試験官から最初に説明があります。その説明は必ずよく聞いておき、わからないことがあれば質問をして下さい。試験の際に説明する事は決まっていますが、試験官の話し方によってわかりにくかったり声が小さくて聞き取りにくい場合もあります。

試験が始まったら私語は謹んで静かに自分の順番まで待ちましょう。コースを見直すくらいは大丈夫ですが、お喋りをしていると

ちなみに新規免許取得者で取得時講習を受けに来た人は私が指導員になってから一人しか見たことありません…。全国でどれくらいの人がいるのか知りたいですね。

もしも合格した人を知っているのなら、その時の状況や注意点や練習方法を聞けると心強いです。ネットやSNS等で探してみるのもいいとは思いますが、本当かどうかの信憑性にかける情報については引っかからないように気をつけましょう。

また、これは試験官から聞いた話ですが、練習よりも試験の料金の方が安いことから試験を練習がわりに受ける人がいるそうですが、これは絶対にやめておきましょう。受けた人の情報は全て試験官同士で共有されています。


試験を受ける際の心掛け

一発試験に行く人は「免許を持っていた経験がある方」が多いと思います。

  • 更新を忘れて免許を失効してしまった
  • 事故や違反をして免許を取り消しになった
  • 外国籍の方で母国で運転していた

やはり運転経験がある方は一発試験を受けようと考える方がいると思います。しかし、経験がある方でも合格するのがやはり難しいようです。

特に免許取り消しの方は採点が厳しくなるかも…と言ったこともよく言われています。

試験官は公平な立場の方なのでそんな事はないと思いたいですが、試験官だって人間です。

あなたが試験官の立場だったら無免許や飲酒運転の経験がある人に対して簡単に合格にしてあげたいと思うでしょうか?

試験官は公安委員会の方なので、違反や事故に対してはすごく厳しい考え方をしている事が多いです。

指導員が受ける講習の際に元試験官や公安委員会の方の話を聞くことがありますが、話を聞いていると事故や違反をなくそうとする熱意は凄まじいものがあります。

そういった方が試験官をしているので「自分は運転が上手いから楽勝だろう」というような態度は絶対に取らない方がいいでしょう。簡単に見破られてしまいます。


取得時講習

一発試験に無事合格した後は取得時講習を受けないといけません。

この取得時講習は応急救護処置の知識、高速道路の運転経験、危険を予測した運転といった免許を取るにあたって必要な知識と技術を自動車教習所で受けてもらう事を目的としています。

これらの知識と技術は試験場だけで身につける事はできないので自動車教習所に行かないといけません。

一発試験を受ける人は早く免許を取りたい人だと思うので取得時講習は早く受けたいと思いますが、予約がなかなか取れない場合があります。

特に1月から3月は自動車教習所が繁忙期となるので取得時講習の予約が取りにくくなります。どこの自動車教習所が予約取れるのか分からないので根気強く電話で聞いて回らないといけません。

近くの自動車学校で受けれなくても1日から2日で終わる講習なので遠くから受けにくる方もいます。交通手段があるかを確認したうえで予約をするようにしましょう。

取得時講習が終わったら「修了証」を発行されますので必要な書類と一緒に運転免許試験場に提出してください。
提出書類に不備がなければ免許証を交付してもらえます。

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