うーん・・・。
どうしましたか?
自動車の免許を取ろうと思っているんですけど、どうしたらいいのか全然わからないんです…。
免許を初めて取る時は右も左もわからないので、何から始めれば良いかわからないですよね。
免許を取るまでの流れを詳しく教えてもらってもいいですか?
もちろんです。
ここでは免許を持っていない人が、普通自動車免許を取るための流れを順番に解説して行きますね。
入校前の準備
まずは準備段階として、入校に必要な持ち物の確認と、年齢や視力が条件を満たしているかの確認をします。
必要な物を忘れたり条件が満たしていない場合は予定日に始める事ができないかもしれませんので、しっかりと確認をしておきましょうね。
適性条件
- 年齢・・・・満18歳以上
- 視力・・・・片眼で0.3以上かつ両眼で0.7以上
- 聴力・・・・10mの距離で90デシベルの音が聞こえること
- 運動能力・・四肢の運動能力が確認できること
普通自動車免許は満18歳以上にならないと取得することができません。
誕生日前からでも入校できる自動車学校もありますので、早めに入校したいと思っているのなら自動車学校にお問い合わせをしてくださいね。
必要書類の準備
必要な書類は自動車学校やプランによって異なりますが、必ず必要なものと確認するものに分けて記載します。
- 住民票の写し(本籍地が記載されており、マイナンバーが記載されていないこと)
- 身分証明書(保険証、パスポート、マイナンバーカード、住基カード等)
- 印鑑
注意点として「住民票」はコピー不可です。
また、本籍地が記載されていない住民票を持ってきてしまう方が非常に多いので間違えないように注意してください。
なんで住民票は本籍地が入っていないとダメなんですか?
仮免許証の交付の際に本籍地が必要になるからです。
また、運転免許証にはICチップが入っていて、その中には本籍地の情報が入っているんですよ。
- 学生証
- 入学金
- 未成年の方は保護者の同
- 意書
入学金のお支払い方法やタイミングも自動車学校ごとによって異なります。
トラブルになりやすいポイントなので必ず確認をしておきましょうね。
入校の申し込み
まずは通いたい自動車学校を決めましょう。
どこの自動車学校にするかを迷っている方は下の記事を参考にしてください。
通いたい自動車学校が決定したら、その学校のホームページで入校についての部分を調べてみるか、電話で直接お問い合わせしてみましょう。
また、教習がスタートとなる入校日や時間も学校によって異なります。
時期によっては混み合っていて希望の日に入校できないかもしれないので早めにお問い合わせをしましょう。
インターネットから仮入校申込みをしている学校も多いので、先に済ませておくとスムーズになりますよ。
学校によっては割引やキャッシュバック特典などもあるかもしれませんので必ずチェックしましょう。
直接行って申し込みをする際には視力検査や写真撮影もする場合がありますので、裸眼視力に自信がないのならメガネやコンタクトレンズを持参しましょう。
メガネやコンタクトレンズは無色透明なものに限ります。
サングラスやカラーコンタクトでは視力検査ができませんので注意してくださいね。
入校後の流れ
入校式
申し込みが無事に終わったら自動車学校ライフの始まりです!
入校日の流れは次のようになっている自動車学校が多いので参考にしてください。
写真撮影
顔写真を撮影します。自動車学校で使用する「教習原簿」、「仮免許証」などに使用します。
適性検査
視力・聴力・運動能力・漢字テストなどの検査を行います。
適性条件に合わないと入校ができませんのでご注意ください。
運動能力検査ってどんなことをするんですか?
屈伸をしたり、腕や指を曲げたりする簡単な検査ですので安心してください。
人によっては運転免許試験場で適性検査を受けないといけない場合がありますので、不安な方はお住いの地域の運転免許試験場にお問い合わせしてくださいね。
運転適性検査
運転の適性を調べるためのテストを行います。
自分の運転の適性を知ることで事故や違反を起こさないようにすることを目的としています。
担当の指導員も運転適性検査の結果を見ています。
その方の適性に合った方法で指導をしています。
人によって教え方を変えているんですね。
指導員って大変なんですね!
入校説明
自動車学校内の施設の説明や、卒業までの流れを説明してくれます。
注意点なども教えてくれるのでよく聞いておきましょう。
また、指導員が担当制の自動車学校ではここで顔合わせをする場合もあります。
学科番号 1番を受講
学科番号の1番を受講します。
この学科を受けておかないと他の学科も技能も進めることができないので、多くの自動車学校では入校日に行っています。
1番の学科を受けた日から教習期限が発生し、9カ月以内にすべての教習を終わらせなければいけません。
第一段階(仮免許証の取得まで)
入校後は第一段階から始まり、自動車運転についての基本的な知識や技能を学びます。
第一段階の目標は仮免許証の交付を受けることです。
車種 | 学科 | 技能(※) |
AT車 | 10時間 | 12時間 |
MT車 | 10時間 | 15時間 |
学科
自動車学校ごとに学科予定表(スケジュール表)が設定しており、自分が受けたい学科の番号を受講します。
1~10番まで全てを受ける必要があり、1番以外の学科はどのような順番で受講しても大丈夫です。
(例として、5番→2番→10番→8番→3番…のように受けても大丈夫です。)
また、一日に受けれる回数に規定はありません。
1~10番までの学科の受講が終わった後に効果測定を行っている自動車学校が多いですよ。
技能
入校時のプランによって技能の進め方は異なります。
- 自分で予約を取る場合は自動車学校においてある予約機やネットで予約を取る。
- 教習所が設定しているスケジュール通りに進めていく
- 担当の指導員と話し合って進めていく
最後の時間に「みきわめ」を行い、運転技量が一定の水準に到達している場合は合格となって第一段階の技能は修了となるが、技能不足と判断された場合は不合格となって追加の技能を受けることとなります。
みきわめ受かるか不安だなぁ…。
合格の水準ってどんな感じなんですか?
自動車学校によって基準が異なりますが、修了検定に合格できるレベルかを判断んしている学校が多いですよ。
修了検定
第一段階の学科(効果測定)と技能が修了したら修了検定(運転)を受けます。
修了検定の曜日や時間は学校ごとに定められているので確認をしましょう。
修了検定は所内コースを走行します。
100点からの減点方式で、ミスをするたびに減点されて最終的に70点以上残っていたら合格となります。
みきわめに合格しているのなら修了検定にも合格できるはずです!
自信をもって受けましょうね。
技能検定についての詳細が知りたい方は下の記事もご覧ください。
仮免許学科試験
- 制限時間は30分
- 正誤(〇×)式の問題数が50問出題(1問2点)
- 90点以上で合格なので45問正解すれば合格。
修了検定に合格してから、3ヶ月以内に仮免学科試験に合格しなければいけません。
もしも不合格となってしまった場合でも、勉強しなおして早めに再受験しましょう。
仮免許学科試験に合格すると「仮免許証」が交付されます。
「仮免許証」を手に入れたら第二段階に進みます。
第二段階(卒業まで)
仮免許証を取得したら第二段階のスタートです。
第二段階の目標は卒業検定に合格して自動車学校を卒業することです。
車種 | 学科 | 技能(※) |
AT車・MT車 共通 | 16時間 | 19時間 |
学科
第一段階と同様に学科予定表を見ながら自分の受けたい学科を受けてください。
順番がバラバラでも良いことと、一日に受けれる回数に規定がないのも第一段階と同様です。
応急救護処置や保守点検など実践的な学科もあります。
この2つの学科は人数制限がありますのでご注意ください。
また、技能よりも先に受講しておかないといけない学科が2つあります。
それは「自主経路設定」と「高速道路での運転」です。
受けておかないと対応する技能を受けることができなくなりますので早めに受講しておきましょう。
全ての学科受講が終わった後には効果測定を受けましょう。
運転免許試験場での学科試験を意識したテストになっていますよ。
技能
第二段階は応用運転となり技能は主に路上の運転となります。
一部所内での練習があり、免許取得後に必要な「縦列駐車」や「方向変換」を行います。
「高速道路の運転」や技能と学科を連続で受講する「セット教習」などもあります。
最後の時間には第一段階と同様に「みきわめ」を行います。
卒業検定
第二段階の学科(効果測定)と技能が修了したら卒業検定(運転)を受けます。
卒業検定の曜日や時間は学校ごとに定められているので確認をしましょう。
卒業検定は路上コースの走行と、所内課題として「縦列駐車」「左の方向変換」「右の方向変換」のいずれかが出題されます。
100点からの減点方式で、ミスをするたびに減点されて最終的に70点以上残っていたら合格となります。
路上の運転と所内課題は別に採点されるのですか?
路上と所内課題の採点は持ち越しされますよ。
つまり、路上で残り70点となっている場合は所内課題ではミスは許されなくなってしまいます。
それは厳しいですね…。
できるだけミスをしないように運転しますね!
卒業後は本免許学科試験を受講
「卒業検定」に合格すると「卒業証明書」が発行されます。
有効期限は1年間なので早めに「本免許学科試験」を受けに行きましょう。
受講できるのは現住所の地域にある運転免許試験場となります。
つまり、合宿免許を卒業した場合は地元の試験場に受けに行くことになります。
- 制限時間は50分
- 正誤(〇×)式の問題が90問(1問1点)
- イラスト問題が5問(1問2点)
- 90点以上で合格
本免許学科試験に合格すると、その日のうちに運転免許証が交付されます。
やった~!
免許を取得できました!
おめでとうございます!でもこれからが大切です。
事故や違反をしないように気を付けて運転んしてくださいね。
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